中小企業診断士協会は、会費が年間5万円位と、研究会一つにつき年1万円位はかかります。
資格を維持するためには必ずしも入会の必要はなく、また、協会からの仕事の紹介もあまり期待できないでしょう。(結構紹介してくれる地方もあるみたいですが)。それだけ見ると入会の必要性が低いように感じる人も多いと思います。
私の場合、中小企業診断士取得後すぐに独立しましたが、東京支部に入会し5つの研究会に入りました。年々参加する研究会は減少し、現在は、協会を退会しておりますが、やはり一度は入会はしてよかったと思います。
入会当初の目的は、独立したての診断士の多くが期待していると思われる「仕事の紹介」と「ネットワーク作り」でした。
当時、右も左もわからず、入会すれば誰か先輩の診断士に仕事を紹介して貰えるかもしれないと思っていましたが、私の場合、仕事の紹介というのは、いくつかセミナーの仕事を紹介して頂いた以外は、ありませんでした。
診断士勉強中に読んだ、本やブログでは、独立後に先輩の紹介で仕事を次々に頂くような話が多かったのですが、どこの世界の話なのでしょうか?
それでも、協会に入会して良かったと思える理由は、実態が理解できたからです。
診断士には、稼いでいる人、そうでない人、様々な業種・専門を持つ人が雑多にいて、研究会等を通じて接する場があることは、この資格の大きな利点だと思います。
そして、研究会や、その後の飲み会などに参加している内に、知り合いも出来、数年試行錯誤しているうちに、自分の方向性や稼ぎ方がわかってきました。
世の中に本当の情報は少なく、とにかく、場に出て自分で見つけることが必要です。
協会は、有資格者だけに与えられた情報交換の機会と言えます。