独立後、呑気に暮らせるようになるために留意すべきこと

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 まとめると、中小企業診断士で独立して呑気に暮らすためには、「顧客に価値を与える能力」と「認知度」の最強の無形資産を確保する必要があります。
 そのために「中小企業診断士」「社会経験、業界知識」を生かして、「意思決定力」で不毛なものを避け、自分で何をやるか自分で決め、そこに「時間」「機動力・スピード」を投入し、「集中」と「分散」という相反する要素を、一点集中突破と各個撃破で両立させて複数の専門を確保、そのシナジー効果を発揮し、最終的に独立性を確保するように活動していくことです。

 そうすれば、「無形資産」から得られる価値で、呑気に暮らせるようになります。
 (※やろうと思えば、その後の展開もいくらでもあります。
 自己投資こそ最強の投資ってことですね。)

 さて、年間3000時間の時間資産、10年で3万時間あります。3万時間ですよ!

 よく、「僕は何も専門性がないので独立できません」という人がいます。

 独立時点で専門性がなくても、10年で3000時間の挑戦を10回、1万時間の挑戦を三回できます。仮に一回の挑戦に失敗しても、その挑戦は無形資産となって残り、どこかで役に立ちます。
 仮に、最悪ケースで一年(3000時間)の挑戦の成功率がたった20%だったとしても、5年目までに成功率67%、10年目までに89%です。
実際は、挑戦を繰り返す内にさらに成長し、経験による無形資産は増えるので、成功確率はもっと高くなります。

 このコラムを見て、「考えが甘い」と思っている人も多いと思います。
 しかし、現実には一つの分野に3000時間を集中して投入できた人ってほとんどいません。
 少しやってすぐにダメだと結論を出して安易な方に走ってしまいます。
 こうした仮説検証型の独立ですが、自分を信じてやってみてください。

 呑気に暮らせるようになるかどうかは、前職のキャリアより、前記のような戦略的な意思決定と実行ができるかどうかだけの違いです。

 また、企業内診断士は貴重な人生そのもの「時間資産」を会社に捧げていることになります。自由がないのですから「意思決定力」も「機動力」も活用できません。
 どれほど有能であっても、副業でちょこちょこやって、年間3000時間をフルに集中投下してくる独立している診断士に勝てる可能性はあまりないでしょう。
 そして、個人の無形資産は、何年経っても増えることはありません。
 むしろ時間資産は、毎年、消費され残額が減少していくことになります。

 人生100年時代とはいいますが、人の時間資産は有限です。

 若い人は、引退までの活動期間が長いため、時間資産はより膨大にあります。
 35歳で独立して10年3万時間活動しても、まだ45歳、その後の「お楽しみタイム」は膨大にあることになります。

 だから独立するなら、なるべく早く動くのがよいでしょう。
 悩んでいる間もどんどん年月が経ってしまいます。

 その辺をよくよく考えて行動しましょう。

 ご参考になれば幸いです。