中小企業診断士で独立して活動していく上での一番のリスクは、健康面だと思います。
診断士業は、開業に元手も必要なく、自宅兼事務所で、携帯とパソコンがあればできるため、ランニングコストも低く、低リスクな商売だと思います。
しかし、健康管理だけは要注意で、一度体を壊してしまうと、自信もモチベーションも失うし、顧客の信用も失う、さらに稼働日数に収入が比例するため、収入も大幅ダウンしてしまいます。
私も独立4年目に体調を崩して、仕事に大穴を空けたことがありますが、この時は、かなりへこみました。
独立5年目くらいまでは、不慣れなことも多く、また、社員という身分保障もなくなり誰しも将来に対し不安を持ってしまうため、気づかない内に、疲労が蓄積している可能性があります。
自分の経験から、①睡眠時間は削らない、②体調の悪い時は休む、③週に3日は運動、の3点が実行できれば、健康管理上のリスクはかなり下がると思います。
しかし、実際に実行することは難しいと思います。
せっかく来た依頼を断ることは難しいでしょう。何十人もの参加者を予定しているセミナーの講師を欠席するなんてことはできる訳がありません。具合が悪くても這ってでも行こうとするでしょう。
高熱をおして、深夜作業やセミナーなどを繰り返していたら、いつ体を壊してもおかしくありません。
特に、独立後にすぐ上手く行った人は要注意で、先輩の紹介だとか次々と仕事が入ってくる状況では負担が増大します。また、充実感から、あまり疲労を感じなくなっている可能性もあり危険だと思います。
特に要注意なことは、請負的(一式)契約の大きな業務金額の仕事などハイリスクな契約、納期の厳しい仕事、本の執筆、さらに、同時並行にいくつもチャレンジするなどです。
体力面を考えると、経験値を積んで状況をコントロールできるようになってから、手は広げていったほうがよいです。
独立数年は、例え経済的に困窮しても、少し暇な方が良いのかもしれません。