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なぜ中小企業診断士はビジネスマンに人気なのか

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中小企業診断士は、ビジネスマンの取りたい資格などでは上位にランキングされており、自己啓発系資格として人気が高いようです。
世間一般では、中小企業診断士の知名度はかなり低いのですが、大企業などのビジネスマンには知名度、ステータスともに高いと思います。

実際、中小企業診断士合格者の大半が大手企業の出身者です。
特にメーカー、IT業界、金融機関などが多い印象があります。
では、中小企業診断士がなぜビジネスマンに人気なのか、どの程度のステータスなのか考察してみたいと思います。

まず、ビジネスマンに人気の高い理由ですが、大企業に勤めるビジネスマンの皆さんは、学歴もあり社会的にはエリートかもしれませんが、社内ではそれが当たり前 普通の人です。そのため、良い機会を掴むためには、同僚と差別化するための能力や資格が必要になる訳です。

そのような中で中小企業診断士は、経営コンサルタントの資格の中で唯一の国家資格といわれる位で、マネジメント系資格の中では難関であり、診断士を保有していればマネジメント知識を持っている証明になります。

そのため、中小企業診断士を保有していれば社内で経営に関する意見も通り易いでしょうし、企画、新事業、その他経営的な機会にも参加しやすいなど、同僚との差別化が可能です。
また、学歴や、所属部署(総務、経理、営業、技術など)を問わず誰でも受験できる上に、特別に学校に通う必要もなく働きながら挑戦できます。独学なら費用はわずかです。
つまり、忙しいビジネスマン、会社員にとって、受けやすい資格というのも人気の理由だと思います。

次に、中小企業診断士のステータスですが、診断士の一次二次試験合わせた最終合格率は5%程度もありません。このことから、一人中小企業診断士が合格する陰に20人の不合格者がいることになります。過去に挑戦して諦めた人も含めればもっと多いでしょう。

仮に、1,000人の組織の内、中小企業診断士が3人居れば、その陰に少なくとも60人位の受験経験者が社内に居ることになり、かなりの比率になります。マネジメント層ではさらに高い比率になるでしょう。
よって、大企業では、実は社内に多くの診断士を目指して勉強中の人や過去に挑戦した人達がいて、認知度もあることになります。
そして、わずかな人しか合格できない点が、「優秀さ?」と「マネジメントの知識」の証になるのでステータスもそれなりにあると考えられます。

つまり、中小企業診断士を持っていれば、一目置いてくれて、いろいろな機会に恵まれる可能性が高くなります。
そのため、中小企業診断士は企業内で最も活用しやすい気がします。