中小企業診断士に特化した人材紹介業について

人材紹介業の社会的意義について

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 「人材紹介業」に、よいイメージを持たず、社会的意義を感じていない人も多いと思います。
実際に、ノルマに追われたエージェントが、求職者の希望、利益を考えずに、とにかくどこかに入社させ、成約しようとする業者も多いです。

 ちなみに私は、建設技術者に特化した人材紹介を運営しておりますが、「建設技術者のキャリアアップと自由な生き方を支援する」という使命感をもって、社会的意義を感じて、仕事をしております。
 実際に、企業、求職者、双方に感謝されることも多いですし、長期的な関係にある人、リピーターも多いです。また、いろんな人の話が聞ける点、面白いです。
 運営者、エージェントの意思一つで、「社会貢献」にも「悪」にもなる仕事だと思っています。

 さて、中小企業診断士特化の人材紹介業を運営した場合ですが、大きな社会貢献、意義があると思います。
 具体的には

①中小企業支援としての社会的意義


日本の中小企業の課題は、勘と経験主義でマネジメント不在である点だと思っています。
 全体目標と全体収支の結果だけがあって、何が儲かって、何が損しているのか、誰が何しているかすら分からない会社もあります。例えて言うなら、計器類(メーター類)が壊れブレーキ・アクセル、ハンドルの利きの悪い車に乗って、地図(ナビ)も持たずに経験と勘だけで必死に運転しているイメージです。
 こうした状態で長年「運転」している会社は、少しくらい公的支援やコンサルタントが提案、指導したところでメーター類が整備されることもなく、ブレーキ・アクセルもそのままです。
 内部に入り込んで、実行してくれる人材が必要だと思います。
 そこで、年契約、週二日、年収300万というような中小企業でも自力で投資可能なパッケージで、提案・指導だけでなく、会社の一員として診断、計画、実行まで担ってくれる人材を供給することは、本来的な「中小企業支援」、社会意義に繋がると考えています。
 また、経営マネジメントという最も重要な要素の投資的支出を、公的支援に頼らず、自力で何とかする発想を持つ企業を支援するという点も、大きな意義があると思います。

②中小企業診断士にとっての意義


 現在の日本の国際地位低下の原因は、「挑戦する人が不足」、特に高度な教育を受けた上位10%層の挑戦が不足していることが、大きな要因だと考えています。
 有能な人材が、組織に依存していたら社会は発展できません。
 参考コラム:「ベーシックインカムは実現してしまう件

 ただ、社会情勢としてジョブ型雇用、複業、ダブルワークが広がりつつあります。そこで大企業で活躍する現役の診断士を、マネジメント不在の中小企業に紹介し、週二日、契約社員として、経営マネジメントの確立、普及に奮闘する機会を提供することは、「大きな挑戦」が増えるきっかけになります。

 次に、独立している診断士にとっての意義ですが、多くは公的支援、セミナー講師、フリーランスなどに依存しています。
 中小企業診断士として、本当の有効なキャリアというのは、実際に中小企業内での経営実務経験を積むことだと思います。また、独立当初、週二日、契約社員、年収300万(社会保険もあり)の収入があるということは、心強い安定収入となり得ます。
 つまり、人材紹介によって中小企業診断士に安定収入と最も良いキャリアを提供できることになります。
 
 こうした活動により、どの企業も大成功させてしまうカリスマ診断士も生まれる可能性もありますし、オーナーに見込まれて社長になる人もいるでしょう。さらに経験を積み、本当の能力に目覚めて、自ら起業し大成功する人も増えてくるでしょう。
 注目企業の陰に「中小企業診断士あり」とか、新進気鋭の社長が「中小企業診断士」となってくれば、中小企業診断士の資格の知名度、ブランド力もますます向上するはずです。
 
 人材紹介業だって、馬鹿にできないでしょ?

おわりに


 以上に、むちゃくちゃ有用なことをサラッと書いてしまった気がします。
 このコラムを書いたきっかけですが、中小企業診断士特化の人材紹介は、以前から構想を持っていたのですが、構想は立てたものの、自分の本業「建設技術者のキャリアアップと自由な生き方を支援」の方に専念するつもりなので、実行に移ることは将来的にもなさそうだからです。
そこで、構想を埋もれされるのも勿体ないので、ここに情報公開してみました。

 一番の課題は、「中小企業診断士特化の求人」の開拓、週二日、300万といった形のマネジメント求人開拓だと思います(いろいろ方法はあると思います)。そこがクリアできれば、成功確率は高いです。
 いろいろ困難なことも多いとは思いますが、是非、どなたか「中小企業診断士」が運営主体となってこの構想を実現してみてください。
 ご参考になれば幸いです。