独立に迷った時に、上司や先輩、家族などに、相談する人は多いのではないでしょうか。
人生の一大事でもあり、不安になるのもわかりますが、こうした相談は、本気で独立を考える人には、意味がないどころか、余計な混乱を引き起こし、独立への障害になる場合が多いと思います。
私個人の経験を話しますが、誰にも相談せず(嫁は説得しましたが)独立を決めて、会社には独立を理由に退職手続き、その他親類、知人友人等に独立する旨を連絡しました。
すると、あらゆる方面より反応がありました。
「どうして給料のよい会社を辞めるのか」「辞めるのもったいない」という意見から始まって
「世の中そんなに甘くない」「君には商売は向いていない」「やりたいこととできることは違う」
「きっと失敗して後悔する」 というような意見が多かったです。
中には、「中小企業診断士なんて、仕事のできない○○さんでも持っている。食べていけるような資格ではない」というような話がいくつかあり、どうも印象悪いですね。
「俺は保証人にはならないぞ」という人もありました。
別に独立の可否の相談している訳でもないのに、一生懸命、否定的な助言をしてくれる人が大勢います。
「君ならやれる」と言ってくれた人は一握りです。自分でも周りにそんなに低評価されているのかと当時は落ち込みました。
事後報告ですらこうした状況です。
※しかし、普通に考えてみれば、一サラリーマンが、未経験分野の経営コンサルタントで独立となれば、「未経験→無理」、「経営コンサルタント→怪しい」、「独立→失敗したら破産」というような発想しか、普通に人には思いつかないでしょう。それは反対しますよね。
もし独立に迷っている状況で誰かに相談したらどうなるか、まず、9割以上は独立に否定的な反応になるでしょう。その助言を振り切って独立するというのは大変なパワーが必要になります。
よって、本気で独立したい人は、自分だけで決断すべきです。
それでも周りが反対してきますが、若くして、独立している人は、ほとんどが周りの反対を押し切って独立しているのだと思います。
無闇な独立を勧めませんが、中小企業診断士なのですから、他社の経営にあれこれ言う前に、まず自分の人生戦略を自分だけで決断すべきだと思います。