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4.中小企業診断士の独立に必要な貯蓄額

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中小企業診断士の独立に必要な貯蓄額は、ズバリ「3年間自由に動ける金額」です。

 

なぜ3年間なのかというと、独立して、「顧客への価値」を作り出すために必要な期間だからです。

主な顧客となる中小企業は、支援機関に行けば無料(もしくは格安で)で経営相談や、専門家による支援を受けることができます。知恵とかコンサルティングにわざわざお金を支払う意識が低い人が大部分です。

そのため、顧客がお金を払っても良いと思えるほどの価値を作るために3年間という期間を確保しておく必要があります。

 

独立後、蓄えが日々減っていく状況は、想像以上に精神的に来ます。日々、不安感やあせりを感じてしまいます。

自由に動ける経済的な余裕がないままに、独立してしまうと、下請け的な仕事で、ひたすらチャネルを増やしながらスケジュールを埋めようとしてしまうでしょう。

 

スケジュール一杯に仕事を埋めればサラリーマン時代と同じくらいの収入にはなるかもしれません。しかし、顧客に提供できる価値を創造する暇はなく、また、「先生」と呼ばれて多忙な中にいると、焦りを感じなくなります。

私の場合、独立1年半くらいまではひたすらスケジュールを埋めようとあせって迷走していました。しかし、「下積み」、「経験」は重要ですが、それだけやっていて顧客への価値が生み出せるようにはなりません。

将来を見据えた活動をしないとだめであることを痛感しました。今でも大きな反省点であり、時間を無駄にした感が強いです。

 

もちろん、3年間収入ゼロで作業をしろと言っているのではありません。最初は、どんな仕事も断らず何でもやってみることが必要だと思います。

重要なのは、将来の価値つくりのための確実な時間の確保です。理想としては、月の稼動を10日以内にして、それ以外は、価値作りのための作業として時間を投資することです。年間1000時間くらいは、価値作り(自分の戦略策定と、調査研究やメニュー作り、認知向上活動など)に時間をとりたいところです。

※10日稼動すれば単価2万なら月に20万くらいにはなります。

 

仮に、年間実務1,000時間、価値作り1,000時間で年間労働2,000時間(かなりのんびりした生活ですが)とすると、3年間で、実務3,000時間、価値作り3,000時間です。実務と価値作りそれぞれに、診断士に合格すること以上の時間をかけることになります。

実務経験と価値作りの両輪により飛躍的な進歩があると思いませんか?

 

最悪の事態を想定して、3年位は自由に動ける貯蓄があると、かなり余裕をもって対応できるので、独立により成功する確率はかなり上がります。

 

実際に必要な貯蓄額は、計算式で示せば(月の生活費-(月の稼動日数×単価))×36ヶ月+α(例えば半年分の生活費)などです。かなり安全側で考えてみて下さい。

生活レベルによって独立へのハードルの高さは異なってきます。

また、以前の生活レベルから極端に切り詰めてしまうと、家族等がある場合は長期的には協力が得られにくくなるでしょう。

 

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