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2次試験

1.中小企業診断士2次試験の勉強方法

診断士の1次試験に合格したら、次の2次試験が本番です。

診断士1次試験については、誰でも努力すれば必ず合格できます。1次試験では、基本的に難解なことはあまりありません。

1次試験までは、独学とスクールでそんなに差がつかないと思います。

 

ところが、2次試験は、難解というか、掴み所が無い部分があります。

1次試験に合格した15%位の中から、さらに上位20%に食い込まなくてはならないわけですので、その困難さはわかるでしょう。

新制度以降の独学合格者を、ほとんど見たことがないことから、独学での合格は、かなり難しいでしょう。

 

2次試験は把握力と思考力の勝負になってきます。参考書を漠然と繰り返し勉強しても合格は難しいでしょう。

私も当初、無駄な勉強で2年続けてしまい、3年目にようやく無駄に気付き結局合格まで4年と長期化してしまいました。

 

ここで、効率的な、中小企業診断士2次試験の勉強方法を紹介していきます。

2.中小企業診断士2次試験の重点(事例中心の学習)

中小企業診断士2次試験は、事例を読み解き、適切な文章を書いて、上位20%に入ることが必要です。

また、解答は、マークシートではなく、指定した文字数の文章で書く必要があります。

そのため、実際に、アウトプットする能力が重要になります。

よって、勉強は、「事例」を使った実戦形式の勉強を中心として行うべきです。

 

2次試験に合格に到達するための実力は以下の公式が成り立つと考えてください。

合格の実力 = こなした事例の数 × 事例の熟考度

 

①事例の数について

 参考書とかネットの書き込みを見ていると、「過去問だけでよい」とか、「多くこなす必要はない」などと書かれているものがあります。

 事例問題については、最初の読み解き構造化するプロセスが重要です。同じ問題を何回も解いても、事前に解答を知ってしまっては、事例を読み解く能力は向上しないでしょう。

 事例を多く解いた方が効率的です。

 また、合格者の大部分は、スクールに行っています。独学のハンデを抱えて上位20%の2次試験合格を目指すなら、量でカバーする必要があります。量をこなすことで質も向上してきます。

 少なくとも、合格の実力をつけるには100事例は、こなしたいものです。

 私の場合は、150事例ほどこなしました。

 

②事例の熟考について

 事例の熟考とは、事例をより深く分析し、また、解答プロセスをトレースしてみることです。同じ問題を、何度も解くことも同じような効果はありますが、ここで言っていることは、問題をより深く分析し、あるいは改善点を見つけて、それをレジメとして残していくことです。

 

2次試験の基本的な勉強手順としては、以下のようになります。

 

解法を身につける

    ↓

実戦的に事例を解く

    ↓

解答をみて、足りない部分を知る

    ↓

事例をレジメにまとめる

 

3.中小企業診断士2次試験の参考書の選び方

 中小企業診断士の参考書は、1次試験参考書は割と豊富ですが、2次試験参考書になると、かなり少なくなってきます。

  2次試験に辿り着けるのは、1次試験者の15%程度なので受験者が激減し、また、2次試験からスクールに切り替える人も多いので、市場規模が小さいからでしょう。

  参考書に乏しい現実から、独学で2次試験に合格するには、もうあるだけ買ってしまった方がよいでしょう。

  本屋にある2次試験の参考書すべて買っても10冊程度と思います。

  内訳としては、

 解法に関する参考書:各社数冊

 過去問集・問題集:あるだけ、目標100事例

 

 市販の問題集をすべて購入しても、100事例は行かないかもしれません。

 事例の数は多い方がよいです。事例を収集するには、問題集については、毎年買ってしまってもよいでしょう。(前年に買ったものと内容が違うか確認して下さい)。

また、去年やおととしの中古本をネット販売で探すのもよいでしょう。

 模擬試験を1回受ければ、4つ事例を入手できることになります。(5回受ければ20事例入手)

 過去問集については、別の会社のものを2つ購入すると、同じ問題に対する各社の解法や考え方の違いがわかります。

4.中小企業診断士2次試験の勉強時間

中小企業診断士2次試験の合格に必要な、勉強内容と所要時間の目安は以下のものになります。

 

解法:5冊×100ページ×5分=2500分→42h 3回転=100h

事例:100事例×4h=400h 

レジメ:1日1h×250日:250h

専門書:3冊×200ページ×5分=3000分→50h 3回転 150h

                  合計:900h

 

 これで、1次試験と合わせると1600~1700hで合格できる計算です。

 元々財務や経営に詳しい方は、もっと短い時間で合格できるかもしれません。

 

 私は、2次試験の勉強方法に非効率なやり方をしてしまい、全部で2,400時間かかっています。

 みなさんも、私と同じ失敗をしないように気をつけてください。

 

5.レジメ作りの重要性(中小企業診断士2次試験)

 診断士2次試験は、論文試験ですが、いわゆる絶対的な正解というのはありません。採点評価も、採点官の主観による影響も受けます。よって、設問から、出題者の意図を読み取って解答する能力が重要になってきます。

 このような能力は、参考書を読むだけでは養えません。また、体系的にまとまったものはありません。

 多くの事例をこなすことで、暗黙知のように蓄積されてくるものです。

 2次試験においては、勉強の過程で得られる気づきを暗黙知として体感したものを文章に形式化して蓄積し、それを用いて習熟することで地力を向上させることができます。

 

 よって、診断士2次試験の勉強には、レジメ作りがとても有効です。

 

 解法や、事例の構造化内容など様々な気づきを、レジメにまとめていくことを勧めます。

 これは、自分にとって結構な財産になります。当時まとめたレジメは、独立後の今でも役に立っています。

 

6.解答テクニックを身につける

 中小企業診断士2次試験において、スクール生と独学の人で一番差がつきやすいのが、解答テクニック面だと思います。

 スクール生は、その学校の独自の方法を徹底的に習熟することができますが、独学ですと、自己流にアレンジするしかないので、どうしても上手くいかない場合が多いようです。

 

 独学で解答テクニックを身につける方法を紹介すると

①解法を勉強する

診断士向けスクールや参考書を出しているところは、独自の解法を売りにしています。

まずは、それぞれの解法を読み、レジメにしてまとめて見ましょう。

最初に各社の解法を読んだ時は、独自性を強調しているせいか、それぞれが、かなり異なっている印象を受けますが、解答事例などを参照して行くと、根本的な部分はかなり共通していることに気付くと思います。

 

②自分にあった解法を決める

解法から、自分に一番合ったもの、やりやすいと感じるものをベースの解法としましょう。個人的にはなるべくシンプルで解りやすい解法がお勧めです。

 私は、フレームワークが最も使いやすかったので好んで使っていました。

 そこに、その他、小技的なテクニックを「良いとこ取り」してみます。

 これで、「ベースの解法」+「各社の解法の使える部分」という組み合わせの暫定版ができます。

 

 ③事例を解いて練習する

  事例を実戦同一のやり方で、とにかく数を解いて、習熟します。

  事例を解く中で、さらに、解答テクニック面での気づきをレジメにまとめていき、蓄積していきます。

 こうしていくことで、自己流でもかなり重厚な解答テクニックを身につけることができます。

 

 ここは、実際は大変な作業です。恐らく試行錯誤することになります。ここを乗り越えられるかが一つの正念場と言えるでしょう。

 ただ、試行錯誤しながら乗り越えた方が、スクール生より地力は身についているはずです。

 

2次試験の解答テクニックについては、別に「解答テクニック編」として詳細にまとめます。

ヒントとして解答テクニックの主要要素を以下にまとめたので参考にして下さい。

 

基本:出題者の解答要求事項を把握し、表現できること

①正しい解答手順と時間配分

②設問の読み解き方

③事例の構造化(ストーリ展開と全体のロジックの整合)

④文章化・表現方法

7.問題集の勉強方法(中小企業診断士2次試験)

 中小企業診断士の2次試験は事例中心が重要です。

 独学の方が事例を入手するには市販の問題集によるしかないでしょう。

 ここでは、前の方で書いた内容と多少重複していますが、重要な部分なので問題集の勉強方法について説明します。

 

 診断士試験の問題集の勉強方法というのは、「少数精鋭派(過去問を中心とした良問を深く完璧にする)」と「質より量派(とにかく多く問題をこなす)」の二つに分けられます。

 

 「少数精鋭派」は、理解力も知識レベルも高く、一を聞いて十を知るような人、また、それを伝える優秀な指導者のもとに勉強を行っているような方には良いと思います。

 この方法は、我々凡人レベルの人が、独学勉強方法として採用しても、本質の部分が理解できずに、効果は上がらないと思います。

 

 凡人は、地道に数をこなして、地力を養うことが必要です。 前の方でも書きましたが、「知識の幅と応用力」、「解答テクニックの習熟」の2点を高めるために、とにかく多くの事例をこなすことが欠かせないと思います。

 私の場合は、合格までに150事例はこなしています。

 合格ラインを考えると100事例はこなしたいところです。

 100事例といっても、市販の問題集の問題は、過去問や中小企業白書の事例をベースに作られたものが多く、業種や内容の点で類似したものも含まれます。

 類似問題を多くこなすことで、優秀な人が、良問を深く理解する時と同じような、効果を得られます。

 具体的には、事例を多くこなしていくと、事例と設問を読んだだけで「事例の企業の状況」というか「出題者の意図」がイメージが浮かんでくるようになり、学習効果を実感できると思います。

 

まずは、市販の参考書、過去問は、あるだけ集めてしまう方がよいです。

 

 1回目は、試験と同じ時間配分で実戦形式で解いてみることです。

 解らなくてもとにかく80分頑張って解答を作ります。

その後、模範解答をみて、気づきや切り口をレジメにまとめます。

 解答テクニック、設問の読み方、問題の構造化など、事例のフレームワークや、対策案などです。

 私はEXCELに表形式で、上から羅列的に書き足して行きました。他人がみて意味不明だと思いますが、自分が理解できればよいのでかまいません。

 2回目以降は、実戦形式で解く必要はないです。事例を完全に習熟するために、理想的な解答手順を再現できるようなイメージトレーニングをするとよいです。

 また、レジメを印刷して持ち歩き、暇な時間を見つけては、見ることを進めます。

 短時間に数十個の事例の再現や、気づきの蓄積の再確認ができるので、高い学習効果があります。

 問題集の勉強方法を簡単にまとめると

 

解法を実戦的に事例を解く

  ↓

模範解答をみて、自分に足りない部分を知る

  ↓

事例のフレームワークや気づきをレジメにまとめる

  ↓

レジメを読んで習熟する

  ↓

2回目以降は、理想的な解答手順を再現する練習

8.模擬試験を受ける(中小企業診断士2次試験)

 独学の場合、自分の実力レベルや、問題点を知る機会が限られます。

 模擬試験を受けることで、他の一般受験生との相対的な実力の比較や、欠点を知ることができるので、多少お金がかかっても必ず受験すべきです。

 

 模擬試験の効果として、本番同様の試験を体験することによる試験慣れがあります。

 本番の試験での1日4科目×80分の試験と言うのは、肉体的にも精神的にもハードです。また、試験慣れしていないと、思わぬトラブルに見舞われたりします。

 せっかく実力をつけたのに試験慣れしていないせいで、失点してしまう事態は避けたいものです。

 私も、3回目の受験でケアレスミスで失点したことから、次の年は10回模擬試験を受験しました。(10万円ほどの出費です)

 最初の頃は、試験の終了時には、かなり疲労困憊していましたが、回数を重ねるうちに、試験に慣れて最後まで、それほど疲れず、集中できるようになりました。

 試験慣れして、事例の蓄積もできます。また、平均点も当初はD、C判定ばかりでしたが、後半では、A、B判定が取れるようになりました。

「実戦ほど効果のあることはない」というのは実感です。

平均点が上がった理由としては、「ミスが減る」、「慣れによる集中力持続」、「暗黙知によるもの」など考えられます。

 

 模擬試験を行っている会社は数社ありますが、独学の人は、その会社の解法に準じていないため、高得点は期待できないでしょう。

 得点上位の人は、大部分が、その会社のスクールに通っている人だと思います。

 そのため、模擬試験の結果判定には、一喜一憂しない方がよいでしょう。自己流解法でA、B判定が取れるようになってきたら、かなりの実力がついたと言えると思います。

 

 模擬試験が終わったら、模範解答や添削結果をよくみて、レジメにまとめて、事例の蓄積として加えましょう。

 年に5回受ければ、20事例を蓄積できることになります。

9.いつまで経っても合格できない場合

 これまで、述べてきた中小企業診断士の2次試験の勉強方法を実践し、100事例以上蓄積し、レジメも作り、内容に習熟する。模擬試験でもそこそこの判定が取れるという状況になれば、ほとんどの人は合格すると思います。

 

 ただ、それでも合格出来ない場合どうしたらよいのでしょうか?

 

 絶対に諦めてしまってはダメです。

 まず、これまでの努力とお金が無駄になるだけでなく、社内では、「何年経っても受からず、諦めた人」ということになり、発言力が落ちます。

  また、診断士取得後に、資格を活用して得られる様々なメリットの機会損失があります。

 

 何年かかっても、ライフワークと思って合格するまで受け続けてください。

 

 こうなった場合の勉強方法としては、がんばりすぎると、モチベーションが持たないので、試験の数カ月前だけがんばって、他はプライベートを充実させた方がよいかもしれません。事例の集積とレジメの整理ができていれば、復習するのは容易です。

 

個別の勉強方法は、以下がお勧めです。

①模試を毎年数回は受ける。新版の問題集は購入しさらに事例を蓄積

②経営関連本を多読し地力を強化

③苦手分野を集中して磨く

④財務・会計で高得点を狙う 

 定性評価の要素が大きい他の科目は、得点差がつきにくく、高得点は狙いにくいと思われます。計算問題の多い、財務・会計は唯一高得点を狙える分野です。

 ここで点数が稼げるとかなり合格率を上げることができます。

 

 さらに、壁を超えるために個人的に勧めたいのは、自主研究です。

 「知識はあるのに受からない」という人は、知識の本質的な部分、経営の目的や目標との関連や、知識同士の関連性の認識が不足しているからかもしれません。

 

 参考書による勉強でなく、自分流の経営に対する認識や体系を作り上げていくことが能力を高めるために効果的です。

 キーワードは「芋づる式」です。

 

 特定にテーマに沿って、芋づる式に勉強します。具体的には、経営理論や様々な手法について、その根拠など本質的な部分や、関連知識同士の全体的な有機的つながりを、芋づるを手繰るように勉強することです。

 自分の属する業種や、専門分野の研究など関心や、イメージが湧くようなものがよいでしょう。

 

 本来は、合格し診断士になってから始めるのが良いですが、壁を超えるにはよい方法です。

 また、業種研究などは、実務に直結するため、仕事の方にも良い影響があるでしょう。また、将来独立するようなことがあれば、大変役に立ちます。

 

 時間を書ければ、それだけ喜びも大きく、知識も深くなります。

 何年かけてもあきらめずに頑張りましょう。
 
 

1.中小企業診断士1次試験は、余裕で合格できるレベルが必要

「中小企業診断士合格戦略」でも述べましたが、中小企業診断士試験は、一発合格は難しく、大抵複数年になることから、合格のためには二次試験を毎年受け続ける必要があります。

 そのためには、一次試験は、余裕で合格するレベル、具体的には合格ライン60点に対して平均70点以上の能力を付けることが第一です。

 

 なぜなら、1次試験合格すると2次試験は、合格年の翌年まで1次試験免除です。2年目2次試験不合格となると3年目は1次試験から再受験する必要があります。

 このとき、1次試験がギリギリレベルの実力だと3年目の再受験の時には、1次試験の知識をだいぶ忘れています。

 これでは、3年目の再受験の時に、1次試験の勉強に多くの時間を割かなければならなくなってしまいます。

 また、もし1次試験が不合格なってしまうとその年は、2次試験も受けられないのでやる気は、大きく落ちてしまうでしょう。

 

 例えば1次試験に合格しても、試験免除である翌年も1次試験を受けるというのも、リスク面を考えると悪くないでしょう。

 個人的には、1次試験を余裕で合格できる実力があれば、1次試験を毎年受験するよりその分の時間を2次試験の勉強に回した方が良いと思います。