難易度

3.中小企業診断士の独立に必要な能力とは

よく、中小企業診断士の独立には、診断士+αとなるスペシャリティが必要であると言われます。「スペシャリティ」とは、何でしょうか?

一般には業績や経験、特別な技能や資格を挙げる人が多いと思います。

 

私の場合、診断士以外のスペシャリティとして、技術士や業務経験もそれなりにあったので、「楽勝」と考えていました。

 

しかし、実際は、独立してしばらくは本当に仕事がない状況が続きました。(今だから書きますが)

肩書きとして実績や資格を並べても仕事がもらえるわけではないことを痛感しました。

 

反面、肩書きが多少弱くても、成功を納めている人もいます。

どこでこのような差がつくのでしょうか?

 

独立して、一番身にしみて実感できたことは、「商売すべては価値を提供して報酬を得ている」ということです。「顧客やネットワークに対してどれだけの価値を提供できるか」が独立して成功できる必要な条件です。

これができないと短期的には人的ネットワークにすがって成功できてもその後はジリ貧です。

※当たり前だろ!と思うでしょう。しかし、こうした単純な前提が満たされていないケースが多いものです。

必要なスペシャリティとは、「顧客やネットワークへの価値」であって、経歴や資格は必ずしも必要なものではありません。

なので、多少経歴が弱くても、後から「顧客やネットワークへの価値」を作り出せばよいのです。

 

まとめると、中小企業診断士の独立に必要な能力は以下のものとなるでしょう。

 

「顧客やネットワークに対する価値を生み出すために」

・自分で考えて主体的に行動できるか

・手が動くか(実務・作業できるか)

・やり遂げる覚悟があるのか

 

何か精神論っぽくなりましたが、その気になれば、独立の難易度はそれほど高くないかもしれません。

 

8.模擬試験を受ける(中小企業診断士2次試験)

 独学の場合、自分の実力レベルや、問題点を知る機会が限られます。

 模擬試験を受けることで、他の一般受験生との相対的な実力の比較や、欠点を知ることができるので、多少お金がかかっても必ず受験すべきです。

 

 模擬試験の効果として、本番同様の試験を体験することによる試験慣れがあります。

 本番の試験での1日4科目×80分の試験と言うのは、肉体的にも精神的にもハードです。また、試験慣れしていないと、思わぬトラブルに見舞われたりします。

 せっかく実力をつけたのに試験慣れしていないせいで、失点してしまう事態は避けたいものです。

 私も、3回目の受験でケアレスミスで失点したことから、次の年は10回模擬試験を受験しました。(10万円ほどの出費です)

 最初の頃は、試験の終了時には、かなり疲労困憊していましたが、回数を重ねるうちに、試験に慣れて最後まで、それほど疲れず、集中できるようになりました。

 試験慣れして、事例の蓄積もできます。また、平均点も当初はD、C判定ばかりでしたが、後半では、A、B判定が取れるようになりました。

「実戦ほど効果のあることはない」というのは実感です。

平均点が上がった理由としては、「ミスが減る」、「慣れによる集中力持続」、「暗黙知によるもの」など考えられます。

 

 模擬試験を行っている会社は数社ありますが、独学の人は、その会社の解法に準じていないため、高得点は期待できないでしょう。

 得点上位の人は、大部分が、その会社のスクールに通っている人だと思います。

 そのため、模擬試験の結果判定には、一喜一憂しない方がよいでしょう。自己流解法でA、B判定が取れるようになってきたら、かなりの実力がついたと言えると思います。

 

 模擬試験が終わったら、模範解答や添削結果をよくみて、レジメにまとめて、事例の蓄積として加えましょう。

 年に5回受ければ、20事例を蓄積できることになります。

9.いつまで経っても合格できない場合

 これまで、述べてきた中小企業診断士の2次試験の勉強方法を実践し、100事例以上蓄積し、レジメも作り、内容に習熟する。模擬試験でもそこそこの判定が取れるという状況になれば、ほとんどの人は合格すると思います。

 

 ただ、それでも合格出来ない場合どうしたらよいのでしょうか?

 

 絶対に諦めてしまってはダメです。

 まず、これまでの努力とお金が無駄になるだけでなく、社内では、「何年経っても受からず、諦めた人」ということになり、発言力が落ちます。

  また、診断士取得後に、資格を活用して得られる様々なメリットの機会損失があります。

 

 何年かかっても、ライフワークと思って合格するまで受け続けてください。

 

 こうなった場合の勉強方法としては、がんばりすぎると、モチベーションが持たないので、試験の数カ月前だけがんばって、他はプライベートを充実させた方がよいかもしれません。事例の集積とレジメの整理ができていれば、復習するのは容易です。

 

個別の勉強方法は、以下がお勧めです。

①模試を毎年数回は受ける。新版の問題集は購入しさらに事例を蓄積

②経営関連本を多読し地力を強化

③苦手分野を集中して磨く

④財務・会計で高得点を狙う 

 定性評価の要素が大きい他の科目は、得点差がつきにくく、高得点は狙いにくいと思われます。計算問題の多い、財務・会計は唯一高得点を狙える分野です。

 ここで点数が稼げるとかなり合格率を上げることができます。

 

 さらに、壁を超えるために個人的に勧めたいのは、自主研究です。

 「知識はあるのに受からない」という人は、知識の本質的な部分、経営の目的や目標との関連や、知識同士の関連性の認識が不足しているからかもしれません。

 

 参考書による勉強でなく、自分流の経営に対する認識や体系を作り上げていくことが能力を高めるために効果的です。

 キーワードは「芋づる式」です。

 

 特定にテーマに沿って、芋づる式に勉強します。具体的には、経営理論や様々な手法について、その根拠など本質的な部分や、関連知識同士の全体的な有機的つながりを、芋づるを手繰るように勉強することです。

 自分の属する業種や、専門分野の研究など関心や、イメージが湧くようなものがよいでしょう。

 

 本来は、合格し診断士になってから始めるのが良いですが、壁を超えるにはよい方法です。

 また、業種研究などは、実務に直結するため、仕事の方にも良い影響があるでしょう。また、将来独立するようなことがあれば、大変役に立ちます。

 

 時間を書ければ、それだけ喜びも大きく、知識も深くなります。

 何年かけてもあきらめずに頑張りましょう。
 
 

1.中小企業診断士1次試験は、余裕で合格できるレベルが必要

「中小企業診断士合格戦略」でも述べましたが、中小企業診断士試験は、一発合格は難しく、大抵複数年になることから、合格のためには二次試験を毎年受け続ける必要があります。

 そのためには、一次試験は、余裕で合格するレベル、具体的には合格ライン60点に対して平均70点以上の能力を付けることが第一です。

 

 なぜなら、1次試験合格すると2次試験は、合格年の翌年まで1次試験免除です。2年目2次試験不合格となると3年目は1次試験から再受験する必要があります。

 このとき、1次試験がギリギリレベルの実力だと3年目の再受験の時には、1次試験の知識をだいぶ忘れています。

 これでは、3年目の再受験の時に、1次試験の勉強に多くの時間を割かなければならなくなってしまいます。

 また、もし1次試験が不合格なってしまうとその年は、2次試験も受けられないのでやる気は、大きく落ちてしまうでしょう。

 

 例えば1次試験に合格しても、試験免除である翌年も1次試験を受けるというのも、リスク面を考えると悪くないでしょう。

 個人的には、1次試験を余裕で合格できる実力があれば、1次試験を毎年受験するよりその分の時間を2次試験の勉強に回した方が良いと思います。

2.中小企業診断士の合格へのロジック

 中小企業診断士の合格には、毎年2次試験を受けることが必要です。

  診断士2次試験の合格率が20%とすると中小企業診断士合格までにかかる期間は、1年目20%、2年目36%、3年目50%、4年目60%、5年目68%となり5年で約7割は合格できます。もちろん継続的な成長を図ることができれば、もっと早く合格できるはずです。

 

 診断士2次試験を毎年受けるためには、1次試験は余裕で合格できる実力をつけることが第一の条件となります。

 

 整理すると、合格のロジックは以下のようになります

①1次試験は余裕で合格レベルになる(平均70点以上の実力)

②毎年2次試験を受け続ける

③継続的な成長モデルを確立

  

 合格

 

 数年やって諦めてしまうのが一番もったいないと思います。

 中小企業診断士を取得すれば、かけたお金と手間以上によいことがたくさんあります。

3.長期戦を覚悟する(中小企業診断士合格戦略)

 誰もが、短期決戦で合格したいと思うでしょうが、受験倍率から考えると、全受験者の上位4~8%に入るのは、なかなか難しいと思います。

  よって、短期決戦を最初から想定した学習計画は、すぐに挫折して諦める可能性が高いです。

 また、無理な学習は、体調を崩したり、モチベーションを低下させる要因になります。

 中小企業診断士を独学で取得するならば、長期戦を覚悟した勉強計画を立てる必要があります。

2.独学、スクールどちらが得か

私の場合、2400時間も勉強時間に浪費しており、スクール生に比べて1000時間以上は勉強している計算になります。あなたはプライベート時間を1時間売るまたは買うとしたら、いくら支払いますか?

仮に時間1000円としても1,000時間で100万円です。

また、独立や転職希望の人は、1年でも早く合格できればそれだけ早く活動を開始できます。(1年の機会損失は大きいものです。)

 

このサイトは、スクールとそん色ない時間で合格を目指すものですが、スクールに行くのもリスク面を考えると、悪くない選択です。

スクール:合格までの平均期間23年 勉強時間:1200時間

独学(私の場合):合格までの期間:4年    勉強時間:2400時間

 

地方在住で通えない人や、お金をかけたくない人は、諦めずに、このサイトを参考にして頑張ってほしいものです。

 

中小企業診断士 通勤講座


中小企業診断士サイトはこちら

1.合格率からみる中小企業診断士試験の難易度

1次試験の合格率は、20%程度、2次試験の合格率は20%程度となっております。

また、1次試験に一度合格すると次年度まで1次試験を免除し2次試験から受験できます。

ストレートの合格率は、1次合格率20%×2次合格率20%=4%、次年度も受けることができるので、一次試験受験者の内、2次試験に合格する人は8%ということになります。

よって、合格するには全受験者の上位8%に入らなければいけない計算になります。

※経営を診断するということは、大変責任の重いことです。ある程度難しいことは当然だと思います。

 

 合格者の平均年齢は、30代半ばであり、受験者の多くは企業や役所に勤めるサラリーマンです。

 この資格は、サラリーマン資格であり、働きながら取得する資格としては難易度は高い部類に入るのではないでしょうか。

合格率データは中小企業診断士協会を参考

2.中小企業診断士は本当に難しいのか

中小企業診断士の合格率は、1次、2次試験を通してみれば4%程度と確かに難関です。

 

ただし、1次試験を余裕で突破できるレベルになったと仮定して、毎年2次試験を受験するとすれば、2次試験の合格率が20%とすると中小企業診断士合格までにかかる期間は、1年目20%、2年目36%、3年目50%、4年目60%、5年目68%となり5年で約7割は合格できます。

もちろんその間にレベルアップを図ることができれば、もっと早く合格できるはずです。

 

 つまり、長期的に取り組む覚悟と根気があれば、取得はそれほど困難ではないと思います。

1.中小企業診断士受験のきっかけ

勉強を始めたのは2003年、33歳の時ですが、当時、私は建設コンサルタント会社で働いていました。建設コンサルタントとは、国や自治体などからの委託により社会資本の計画や設計を行う仕事です。

私も技術者として10年間業務を行い、また技術士も取得したこともあり、技術的には自分の中で満足できるレベルになった感がありました。

しかし、当時から公共事業縮減が始まっており、会社の業績は年々低下し、それに伴い収入も減少していきました。

当時、経営改善について提案する機会がありましたが、「君はマネジメントを知らない」の一言で拒否されたこともあり、会社のや自分の将来や、仕事のやりがいといった部分で閉塞感を感じていました。

そして「君はマネジメントを知らない」の一言がきっかけで、マネジメントの勉強をしようと思い立ちました。(今思うとあの一言に感謝です!)

 ただ、マネジメント勉強しているだけでは、だれも耳は傾けてくれませんので、何か証拠になるものが必要です。実績や地位、学位や資格のようなものです。

 その当時、お金もかけずに、一生残るものとすると資格が一番よいと思えたので、ネットで検索すると、「中小企業診断士、経営コンサルタントのための唯一の国家資格!」とありました。

 直感的に、これは自分にぴったりだと思いました。「建設系の技術者で、診断士を持っている人はほとんどいないだろう」「今持っている技術士と中小企業診断士を合わせたら、面白い人生が歩めそうだな」とその程度の感覚です。

そして、中小企業診断士への挑戦が始まりました。

長々と平凡な話を書き連ねましたが、ここを読まれた方も、当時の私のように会社生活に行き詰まり、閉そく感を感じている方は多いと思います。

中小企業診断士は、このような方にピッタリの資格です。