中小企業診断士2次試験において、スクール生と独学の人で一番差がつきやすいのが、解答テクニック面だと思います。
スクール生は、その学校の独自の方法を徹底的に習熟することができますが、独学ですと、自己流にアレンジするしかないので、どうしても上手くいかない場合が多いようです。
独学で解答テクニックを身につける方法を紹介すると
①解法を勉強する。
診断士向けスクールや参考書を出しているところは、独自の解法を売りにしています。
まずは、それぞれの解法を読み、レジメにしてまとめて見ましょう。
最初に各社の解法を読んだ時は、独自性を強調しているせいか、それぞれが、かなり異なっている印象を受けますが、解答事例などを参照して行くと、根本的な部分はかなり共通していることに気付くと思います。
②自分にあった解法を決める
解法から、自分に一番合ったもの、やりやすいと感じるものをベースの解法としましょう。個人的にはなるべくシンプルで解りやすい解法がお勧めです。
私は、フレームワークが最も使いやすかったので好んで使っていました。
そこに、その他、小技的なテクニックを「良いとこ取り」してみます。
これで、「ベースの解法」+「各社の解法の使える部分」という組み合わせの暫定版ができます。
③事例を解いて練習する。
事例を実戦同一のやり方で、とにかく数を解いて、習熟します。
事例を解く中で、さらに、解答テクニック面での気づきをレジメにまとめていき、蓄積していきます。
こうしていくことで、自己流でもかなり重厚な解答テクニックを身につけることができます。
ここは、実際は大変な作業です。恐らく試行錯誤することになります。ここを乗り越えられるかが一つの正念場と言えるでしょう。
ただ、試行錯誤しながら乗り越えた方が、スクール生より地力は身についているはずです。
2次試験の解答テクニックについては、別に「解答テクニック編」として詳細にまとめます。
ヒントとして解答テクニックの主要要素を以下にまとめたので参考にして下さい。
基本:出題者の解答要求事項を把握し、表現できること
①正しい解答手順と時間配分
②設問の読み解き方
③事例の構造化(ストーリ展開と全体のロジックの整合)
④文章化・表現方法