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中小企業診断士の仕事の取り方あれこれ

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独立を考えている人は、どうやって仕事を取るのか、可能なのかということが一番気になることだと思います。
これまで出会った診断士からわかる範囲でまとめてみました。

① 根性系

足で稼ぐ、名刺を配りまくる。飛び込み営業に回る 1000社回って3社獲得した。というような話を聞いていました。
プッシュ中心のやり方は、個人的には非効率に感じますが、実際には、それで顧客を開拓している人に何人かあったことがあります。
営業出身者で、慣れている人は強いかもしれませんね。

② 王道系

診断士のネットワークに入る。
先輩に、支援機関等での半常駐の仕事(プロマネ、サブマネー等)を紹介していただく安定収入を確保し、さらに業務で認めてもらい、顧客、人脈を広げていく。

診断士のブログや書籍ではこういう話が多いですね。
誰もが、独立するときに夢見る王道パターンだと思いますが、現在は厳しいと思います。
これは、本人の人柄や能力、そして人との縁に恵まれるか等の運にも左右されると思います。
私は、まるでダメでした。そもそも向いてなかったです。

③下請け系(フリーランス)

診断士予備校での講師、セミナー会社の講師、経営コンサルタント会社のフリーランスなど、以前の勤務先などの関係者からの受注などが考えられます。

下請け系の仕事は、大都市圏では、仕事も多くうまくいきやすいと思います。
私の場合は、独立数年は、下請け仕事が収益の中心でした。
コンサル会社の名刺をもって、顧客から見れば一見社員のように仕事をしていました。
フリーランスというのは、究極に不安定な雇用契約みたいな一面があります。単価によりますが、頑張ればそれなりに稼げますが、忙しいとサラリーマンとあまり変わらない生活になります。
(何のために独立したのか?考えてしまいます)

④ 情報発信による直接受注

独自のコンテンツを持ち、情報発信して顧客に直接アプローチして受注するやり方です。
いわゆるプル戦略です。
顧客からやってきてくれるので、これほど効率のよい営業方法はないですが、実際はかなり難しいです。
診断士でも実現している人はまれだと思います。

理論的には、競合の少ないニッチ市場で、価値のあるメニューがあれば、プル戦略が可能だと思います。
ただし、そうなるまでのレベルで、独自コンテンツを作る作業というのはかなり大変で、数年はかかるでしょう。
将来の収益が保証される訳ではないのに、そうした作業を続けられる人は実際には少数派です。

私の場合は、3年目に直接受注による独自路線に転換しましたが、コンテンツ作成作業のために、稼働は落ちますので、経済的にはかなり落ち込みました。しかし、頑張った甲斐はあったと思っています。