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主体的に動くのは難しい

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何か目標を達成しようと思ったら、主体的に動かなければだめだということは誰もがわかっていると思います。
その中でも、独立して自分で商売をするということは、自分でリスクを負って、それをコントロールする強い主体性が必要とされます。

会社員の多くが「自分には主体性がある」と考えていると思います。
一方、組織に所属して業務を行うということは、自分では最終的なリスクは負わない分、どうしても他力本願的な部分が残ってしまうのですが、その自覚を持つことは難しいと思います。

そのため、大企業出身者が多い中小企業診断士の場合も、独立はしたものの、顧客にアプローチせず、知人先輩の紹介、公的支援機関、どこかの下請け、フリーランス等の間接受注で生計を立てる人がかなりの比率を占めています。
そういう私も、先輩診断士からの紹介や、公的機関からの仕事を期待して独立したので、今思うと他力本願的な発想でした。その時は、主体性が低いという自覚もありませんでした。

私の場合、独立後、診断士業界の中では仕事を受ける機会が想定外に少なかったため、コンサル会社のフリーランスの仕事をしていました。一時期は、5種類くらい名刺を持っていたこともあります。
よって、1年目から生活収支は均等でき、生活にも充実感はありました。
そうした生活が2年ほど過ぎましたが、フリーランスというのは、究極に不安定な雇用の一形態みたいなもので、仕事も業務のコントロールの面で制約が大きく、また、忙しい割には、稼げないこともあり、「このままでよいのか」と悶々としてきました。

ある時、何気なくコンビニで立ち読みした本(7つの習慣の概要版みたいな)に、「主体的に行動すること、他力本願の人間は何も達成できない」、というようなことが書いてあって、自分の状況に当てはめて考えて、かなり衝撃を受けました。
私の場合、独立3年目で自分が、他力本願であることを、自覚できました。

ようやく、主体的に動く覚悟を決めたのですが、しかし、いざ主体的に動くといっても、なかなか上手い方法はみつかりません。
とりあえず「顧客から直接仕事を受けること」というのは、私の中の希望であったため、まずは、顧客の認知を高めたり、オンリーワン的な価値を提供できるようになることを目標としました。

そのため、仕事を減らして、図書館等に通って研究したり、コンテンツを作ったりしていました。

その結果、仕事を減らしたこともあり収入面でさらに落ち込んでしまいかなり危機的状況がありましたが、その後、まいた種が芽吹くように、いろいろな機会が巡ってくるようになりました。

何が言いたいかというと、3年目で主体的に動く決意をして行動始めてから、いろいろなものが見えて来ました。

また、もっと若い頃、30代の前半くらいから、主体的に動く覚悟ができていれば、と惜しく思うことがあります。