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中小企業診断士の独立、失敗率

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全産業での創業会社(法人)の存続率では、創業5年で15%、10年で数%程度というデータがあるそうです。ネット記事で根拠はよくわかりませんが、大部分が失敗することになるようです。
一方で、中小企業診断士で独立した人で廃業した人はあまりいないという話を聞いたことがあります。

実際の所どうなのかというと、私の周りの事例なので客観的ではないですが、私と同じ頃に独立した人達(60代除く)を見ると独立5年超くらいになると、半分以上は消えています。
しかし、一般の創業5年存続率は、15%程度?であることを考えると、存続率は高いと言えます。

廃業が少ない理由としては、やはり中小企業診断士なので、経営リスク管理がされていると考えられる点と、固定費が少ないので、自宅で一人になれば、なんとかやっていけるという点が大きいと思います。ローリスクな商売です。

当初は都心に事務所を借りて社員を何人も雇っていたような拡大志向の方も、いつの間にか一人での業務に戻っているケースも結構あります。
コンサル業的なものは、来年はどうなるか全く予測がつかないのが普通です。
当初、事務所を借り、人を雇って拡大を目指しても、長年やっていると、どこかでだめな年があって、固定費が多い分、重荷になってしまい、いろいろ面倒なことも起こってしまうのだと思います。
そこで懲りてしまって、断捨離をして、基本一人で行うスタイルに収束していくケースが多いように感じます。

収入のボトルネックに対応するためにも、業務に集中するためにも、この商売は、基本一人+場合によって外部パートナー(独立仲間)というのは、一つの理想形の気がします。身軽かつ気楽が一番と考える人が多いと思います。

もう一つ廃業率が低い理由は、再就職してサラリーマンに戻っても副業として中小企業診断士業を続ける人が多いこともあると思います。
また、再就職といっても独立に失敗したとは必ずしも言えないケースも多くあります。
なぜなら独立コンサルとして活動していると、いろいろネットワークができてきて、思わぬ誘い、経営参画要望など面白い話があるからです。そのため、乞われて会社の幹部になっている人や、別のビジネスを創業している人もいるので、前向きに転身した人も多いと思います。