独立後、呑気に暮らせるようになるために留意すべきこと

独立性

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さて、事業再生と事業承継の専門家としてワンストップで対応できて、実力も高まり、さらに情報発信を3年続けた成果として顧客認知力もどんどん高まる状態になったとします。
 そうなると、直接受注の顧客も集まってきます。
 今まで、誰かの下に付く場合が多く、制約も大きかったと思いますが、直接受注により、業務もより主体性をもって、思うようにできるようになるでしょう。また、弁護士や会計士などの外部パートナーを自分が主体で使うような発展性が出て来るでしょう。
 リスクが分散されるだけでなく、誰かに頼って生きなくてもよくなります。仕事も顧客も選べるようになってきます。
 従属的な関係がなくなり、周りの利害関係者とはフラットでwin-winのパートナーとしてやっていけるようになるでしょう。
 そうやって、独立性を高めていくと、より創造的に顧客に価値を与えることができるようになってきます。
 仕事や顧客を選べれば、業種特化が進み、長期的な顧客・パートナーとの関係性、シナジー効果などが合わさって自然にそうなります。
 その結果、より高付加価値が可能になり、顧客・利害関係者に感謝され、やりがいもあり、さらに呑気な生活が可能になってきます。

 極端に書いてみましたが、実際は紆余曲折があるので5年は想定した方がよいかと思います。
 (※最初の5年は稼ぐより、キャリアを重視した方がよいです。特に最初の1~2年は家計赤字で動ける原資は用意しておきたいところですね。)

そこから先(おまけ妄想)

 さて上記のような活動で、最強の無形資産である「顧客に価値を与える能力」と「認知度」を獲得し、呑気に暮らせるようになったとします。
 後は「お楽しみタイム」です。
 さあ遊ぶかと思っても友人はみんな忙しいですし、一人で遊んでも、飽きてしまうでしょう。
 それで、何をやるかと言えば、ぶらぶらしたり、本を読んだり、情報収集・発信したり、体を鍛えたり、誰かに会ったり、自由気ままに暮らすようになります。
 何か物足りなさを感じてしまいます。何か面白いことないかとキョロキョロしてしまいます。心技体は万全のアンテナマックス状態です。
 逆に、独立当初の不安で一杯の中で、頑張っていた頃が懐かしくなります。「あれは面白かったな~」という感じです。大きな仮説を数年かけて検証するゲームをクリアした感じです。
 ちょっとした挑戦ゲーム依存の状況なのかもしれません。

 そんな中、業種等に特化した事業継承・事業再生をやっていれば、後継者不在問題が出て来ます。つぶれかけの会社を継いでくれる人ってあまりいません。かといって廃業したら従業員も顧客も金融機関もその他取引先も、利害関係者みんな損、地域全体の損失です。
 そこで親族外継承先を探す、М&Aの社会的必要性が出てくるでしょう。今まで、事業再生などの落ち目の会社ばかり相手にしていたのに、買い手となる企業は、社長のやる気も決断力も能力も資本力もある企業を相手にすることになります。
 やり手の会社経営者や、中小企業投資ファンド、持ち株会社など、これまでにないネットワークが増えてくるでしょう。
 そうやって、М&A仲介など自然な形で、次のビジネス展開が広がってくるかもしれません。
 コンサル収入だけでなく、仲介収入も入ってくるようになります。

 そこでまたキャリアを積んでくると、買収した会社のPMIとして「買収した会社の面倒を見てくれ」というような話も来るかもしれません。コンサルより主体的な形で経営参画するようなキャリアに恵まれると思いますが、そうなれば、それまでの事業再生等のすべてのキャリアが生かせる局面となるでしょう。
 
 その内、企業の目利き能力が開眼して、誰も買わない企業の買収リスクを避け、絶対お買い得の企業を見分けることができるようになるかもしれません。
 そこで、事業再生持ち株会社(ファンド)を立ち上げて、先のネットワークや自身も出資し、いろいろファイナンスを活用して、総資本を形成して、こうした会社を買収して、再建し保有するといった活動の可能性も出て来ます。
 本格的なレバレッジという展開が出てくるわけです。
 業種特化で事業再生も事業承継もできて、М&A仲介で養った案件開拓能力、目利きもできるのだから、これまでのキャリアがフル活用できるでしょう。
順調に進めば最終的には、大企業に育てたりIPOという可能性も見えてくるはずです。

 妄想を爆発させてみましたが、そういう大きなゲーム展開の絵も描こうと思えば描けます。
 ただ、そうなると忙しくって、呑気に暮らせるってわけにはいかないでしょう、そこが問題です。

 上記の話は、特定の誰かをモデルとせず、あくまで空想のつもりです。
 その他の例でも大風呂敷を広げることは可能です。例えばマーケティングと事業再生や、業種特化と事業承継などいろいろなパターンで妄想可能です。

次ページ「終わりに」へ続く