独立後、呑気に暮らせるようになるために留意すべきこと

目標について

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 「呑気に暮らせる」という状態の目標レベルですが、「ある程度に稼げる(経済的不安が少ない)」、「時間的な自由度が高い」、「選択範囲が大きい(仕事を選べる)」、「やりがいのある仕事をしている」という状況で、しかも将来的に、それを良い方に拡大していくことが必要です。
 このような状況を目指す人のための、一般的な書籍等を見ると、最終的に資産収入で暮らせるようになることを目指す内容が多いでしょう。
 そのために、所得を増やすこと、得られた所得は、無駄な浪費をせずなるべく投資に回すこと、投資のリテラシーを実戦で磨くこと、というような原則があります。
 至極当然の話であり、診断士として独立する場合の原則も同じになります。

 ただ、中小企業診断士が独立する場合、具体的にどうするのかは、少し違ってくると思います。
 ここでの前提は、とりあえず数年なんとか凌げるくらいの貯金額で、独立してしまった状況です。その人が、金融資産による投資運用収入で暮らせるようになるのは気の遠くなる話です。
 

無形資産に注目すべき

 ここで、「資産」に着目してみましょう。表面上、資産のない独立したばかりの中小企業診断士ですが、実は既に「大きな無形資産」を持っています。
 例えば、30代以上ともなれば誰でも「社会経験、業界知識」があります。また、自己投資して「中小企業診断士」を取得し経営マネジメントの知識もある訳です。それは十分な無形資産になります。
さらに独立した人にだけに「時間」、「意思決定力」そして「機動力・スピード」という資産が加わります。
 
 サラリーマンが自由に使える時間は、1日1時間程度でしょう。独立した診断士は、生活のすべての時間を目標のために活用でき、年間トータルで3000時間くらいは確保できます。これは、電車の中、散歩中など、日常生活の中で考えている(悩んでいる)時間も含みますので、難しいことではありません。

 さらに、中小企業診断士は、独占業務の無い分、業務範囲は経営全般多岐に渡り、実質なんでもありです。なおかつ、独立した個人は身軽です。
 年間3000時間の膨大な時間資産を、何をやるか自分で「意思決定」ができて、選択範囲は無限、かつ「機動力・スピード」を生かして即断即決、即行動、全力投入できる状況です。

 日本社会では中小零細企業、個人事業は、大企業に比べて弱者という認識ですが、個人的には、全くそうは思いません。
 それは、従属的な関係で、コントロールされている企業や個人の話です。
 独立し自分で考えて行動できる自由な個人というのは、将棋で言えば、意思を持った飛車角桂馬のハイブリットで、かつ一度に3手指せる打ち手ようなもので、単騎でもやり方によっては十分に戦える力があります。しかも盤面は無限に広いのです。
 
 個という存在が、独立して呑気に暮らせるようになるためには、「中小企業診断士」「社会経験、業界知識」、「時間」「意思決定力」「機動力・スピード」という無形資産をいかに戦略的に運用して、利益を確保し、その利益を元にさらなる無形資産を殖やしていくかということを常に考えていかなければなりません。

 次に無形資産を戦略的に活用するために、私が留意していることを述べていこうと思います。

次ページ「不毛なものに関わらない」へ続く