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7.ワーストケースを想定する(独立に失敗した場合に備える)

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中小企業診断士の独立判断における要素として、ワーストケースを想定することは重要です。
なぜなら、独立して100%成功することはありえません。例え成功しても、飽きたり、自己に向かないと感じて仕事が苦痛になる場合もあるでしょう。

そのために、どう転んでも大丈夫なように、失敗した場合について事前に想定しておく必要があります。
基本的に借金をして独立する人はいないと思いますので、この場合のワーストケースとは、再就職する場合の自分の市場価値を抑えることが重要です。

希望する就業条件で再就職ができる人は、独立へのリスクが少ないと言えます。
人材の流動性の高い業界の場合は、市場価値を把握しやすいでしょうし、リスクも少ないと言えます。人材の流動性の低い業界の場合、市場価値を知るのは難しいかもしれませんが、安全側に相場を抑えておく必要があります。

また、撤退の決断ですが、「独立の失敗=撤退」は、格好悪いですが、意地になる必要もなく、見極めたら早めに行動すべきです。

ただし、撤退までに3~5年くらいの期間は頑張れる計画で独立すべきです。
なぜなら3年位頑張れば、ネットワークや実力も増えますし、また、新たなチャンスが見えてくることがあるためです。
それに、撤退するにしても諦めがつくでしょう。

また、就職するにしても、中小企業や創業企業などへの経営参画などであれば、それも企業内診断士としての一つの理想形だと思います。
私も、中小企業の社長から、二代目への中継ぎとして「社長をやらないか」と誘われたことがあります。(当然、半分冗談で言っていると思いますが)