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2.中小企業診断士の独立判断の注意点

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まず、注意してほしいことは、「表面的な情報に惑わされるな」ということです。

診断士ブログや書籍、知り合いの診断士の景気の良い話は、話半分だと思いましょう。あるいは、たまたま成功事例を聞いているだけと考えたほうがよいです。

診断士ブログや書籍などは、基本的にはマーケティングの一環です。独立している診断士で「仕事がなくて苦しいです」という話をブログに書く人は、あまりいないでしょう。

また、診断士仲間同士でも同様で、自分を大きく見せようとする人は多くても、自虐ネタはあまりないです。

周囲が認める実績がある人は自虐ネタも謙遜に見えますが、そうでない人は足元を見られるだけで、特に若い人は自虐ネタはだめです。

また、独立している診断士でやたら独立を薦めてくる人がいます。

「独立したら仕事たくさん出すよ」といったリップサービスもあり、いざ独立してみると全然仕事を出さない人もいます。

「そんなに甘いものではない」ことを肝に銘じて、冷静に独立の可否の判断をすべきです。

独立の判断は、「独立した場合」と「独立しない場合」の相対的比較で考えるべきです。

同じ能力を持つ人でも、その人の持つ立場や価値観によって独立の可否は異なってきます。

評価すべき要因を挙げると以下のようなものです。

  • 独立に必要な能力があるか
  • 現在の貯蓄額
  • 年齢
  • 現在の勤務先と地位
  • 失敗した場合の再就職できる会社のレベルと地位
  • 生涯収入
  • 家族構成と家族の協力
  • 独立しなかった場合の後悔の度合い(何がやりたいのか)

この辺を一個一個まじめに考えてみるとだいぶ思考がクリアになると思います。

以下にそれぞれの考察を述べていきます。

※悲観的な話になりましたが、後で希望の持てる話もでます。