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独立にコンサルタント経験は必要か

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中小企業診断士で独立する場合、経営コンサルタント経験なしで独立可能かという点は気にしている人が多いと思います。

私の場合は、元もと技術分野のコンサルタントでしたので、厳密に言えばコンサルタント経験はありましたが、経営コンサルタントの経験はゼロで独立しました。
そして、独立当初は、経営コンサルタント会社のフリーランスとして、その会社の名刺を持って仕事をしていました。
その時は、経営コンサルタント会社の人から、私の無謀さに呆れられるとともに、「コンサル経験なしで独立してやれるわけがない」「過去に会社(経営コンサル)を辞めて独立したコンサルタントでも成功したのは僅か」と聞かされていました。
それを本業としている人には、未経験で独立なんて、甘すぎるように見えて当然かもしれません。

ところが、独立して活躍されている中小企業診断士を見ると経営コンサルタント会社出身者は意外と少ないことに気がつきます。

意外にも有名なシンタンク・コンサル出身で海外MBAを持っているような人が苦戦したりしています。
コンサルタント会社出身者で日単価10万、20万だった人が、日単価2万円の公的支援業務などはやる気が起こらず、いきなり高単価のビジネスをやりたくなると思うので、苦戦してしまうのかもしれません。

よく中小企業診断士のプロコンの定義で売上1000万と言われますが、独立している診断士で収入1000万なら上位10%に入る位に十分成功している方だと思います。(勝手な思い込みです)
個人のコンサルタントとして活動する場合、まずは、そのくらいのスケールを目標として活動した方が成功できると思います。

コンサルタント経験がなくても成功する人は、特定の業種や分野に精通している人が多いので、地道に小さなビジネススケールで試行錯誤しながら進めやすいのだと思います。(コンサルタント業務には定形がありません。人それぞれのやり方があります)

また、メーカーとか金融機関の出身者などは、独立しても以前の会社と競合関係になることは少なく、以前の勤務先関係者と人的ネットワークを維持している場合も多く、大手企業出身者などは、過去の人脈だけで生計が成り立つ人もいます。

当然、成功できるのは一部ですが、中小企業診断士が独立するのにコンサルタント経験は必須ではないと思います。