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企業内診断士が副業を行うときの注意点

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私自身は、中小企業診断士取得後、当初、副業として診断士活動を行うつもりでしたが、会社が副業禁止であり、会社側の理解が得られず独立した経緯があります。
最近は、副業を認める会社も増えてきているようですが、仕事をしながら副業として診断士活動を行うことは、注意が必要であると思います。

なぜなら、日本企業の多くは、個々の職務範囲、権限と責任の所在も曖昧な中で、会社への忠誠心と社内の人間関係を重視しながら、全体として上手くまわっていくシステムです。
また、最近はどこの会社も能力・成果主義等を掲げていますが、多くの会社では、現実的に個人の業績を測定することは困難な中で、上司との関係や会社への忠誠度などがかなり加味された「自称成果主義」になっており、上層部はこうした仕組みの中で出世した人達で構成されている場合が多いのです。

よって、歴史の長い企業では、会社への先鋭的忠誠心を持つ人が必ずいます。特に大企業の中高年世代の会社への忠誠アピール合戦はすさまじいものがありますが、新卒から何十年も社宅など厚い福利とともに、公私とも会社の世界で生きてきているので、先鋭化していくのも仕方がないとは思いますが、とにかく融通の利かない人が多いものです。

どれほど本業に影響がないように注意して副業活動をしていたとしても、副業に対して、こうした先鋭化した人の批判を免れることは難しいのではないでしょうか。
もし、副業が成功しそれなりの収益を得たとしたら、許し難い行為に思えるかもしれません。

社内の無用なトラブルを避けるためには、副業活動には、相当な注意が必要だと思います。

例えば、基本的には副業活動は社内には秘密にすること、もし副業が社内にばれて、いろいろ聞かれても、間違っても「儲かって」なんて話はしない方が得策で、たまの休日の趣味程度、収益はゼロというような説明にしておくのが無難です。